プレゼンテーション 文章力

論理的な文章の作り方講座【ブログ、報告書、プレゼン原稿がスラスラ書ける!】

 

今回は論理的な文章の書き方を解説します。実際に私もこの方法で創作活動をしていまして、ちゃんとした文章を書きたい時に重宝しています。

 

この記事で習得できる技術は?

当記事では既に出している「散歩のすすめ」のプレゼンテーション原稿がどのように作られたかを例に説明していきます。

この手法を使えば6〜7分のプレゼンテーション、2,000文字程度の文章がスラスラ書けるようになります。プレゼンテーションに限らず、ブログの執筆や仕事で報告書を作るときなどにも役立ちますね。

また、紹介する技術は佐藤が独自に編み出した秘技ではなく、世界標準の論理の型を用いていますので、どこに出しても恥ずかしくない文章と誇って大丈夫です。

“論理”とか言いだすと難しいと思われそうですが、元々文章を書くのが苦手な方にも分かりやすいように、フローを細分化して、作業イメージが掴めるように丁寧に順を追っていきます。

これから紹介する3つのステップをなぞるだけで、アイデアゼロからでも、分かりやすくて無駄がない、それでいてボリュームたっぷりの“伝わる文章”が出来上がります。

3つのステップはこちらです。

 

 

テーマを決めて、ブレインストーミングという過程を経て、論理の型にはめていきます。ご覧の通り、文章を書くのは最後です。いきなり書き始めようとすると悩んでしまいますが、骨組みが整って完成のイメージがほとんどできてから、細部を装飾するように作文していくので書きやすくなります。

最初はぼやけていても徐々に輪郭が整って、ステップを経るにつれ自分の伝えたい核心が見えてきて、それを相手に伝えるために論理を構築していく流れです。

では、ステップごとに解説していきます。おそらく、この記事を読み終わる頃には文章が書きたくて仕方なくなっているはずです!

 

ステップ①「テーマ決め」

テーマは、何でもいいです。今回ご紹介する手法は抜群の汎用性がありますから、どんなテーマにも対応します。新しい企画提案でも、寝坊の言い訳でも、恋人の魅力でも基本的に何でもO Kです。扱う範囲に制限はありません。

ただ一つ、条件があります。あなたはそのテーマに対して、肯定的か否定的か立場を明確にしてください。

私のテーマの「散歩」であれば、散歩が好きですすめたいのか、散歩はよくないから不要だと言いたいのか、あらかじめ決めておかなくてはなりません。私の場合は前者ですね。散歩をおすすめする文章を作っていきます。

立場を決めないとその後の展開が、そのテーマに対するメリット・デメリットの2面性となってしまいます。商品紹介などで情報提供としてデメリットを伝える必要はあっても、基本的に何かを論じるときにフラットな立場はありえません。魅力や問題点を徹底的に説明できるように、何について話すかと、肯定か否定かどちらの立場で話すかを決めましょう。

 

ステップ②「ブレインストーミング」

この用語自体はどこかで聞いた方が多いのではないでしょうか。よくアイデアを整理するときに使いますよね。実は、文章を書く際にも活躍します。ブレインは「脳」でストームは「嵐」です。脳内に嵐を巻き起こすイメージです。

文章を書く前に、頭の中にある必要な情報を全てアウトプットしていきます。単純作業ですが楽しいです。

では手順をお伝えします。はじめに、先程決めたテーマを書きます。私の場合は「散歩」に対しての肯定的な立場です。そして、このテーマに関連する単語を思い付いた順に書いていきます。単語は名詞で出し、21個になるまで続けます。実際に私が出力した単語を見てみましょう。

 

 

こんなふうになりました。これはあくまで佐藤の頭の中にあった散歩のイメージですので、あなたのイメージとは少し異なると思います。人によっては、ここにない「歩数計」や「ペット」なんかを思い浮かべるかもしれませんね。それでO Kです。出てくるのは、作者の脳内にあるテーマに対する主張の断片ですので、気にせず出し切ります。やってみると分かりますが、21個って結構大変です。ただ大変だからこそ、自分の考えが隅々まで現れていきます。

頑張って出し終わったら、今度はこれらの単語を整理していきます。21個を3等分して、7個ずつの3つのグループに分けていきましょう。「これとこれは近いなぁ」と考えながら調整していきます。この分け方も作者が意図を持って分別していれば大丈夫です。分ける人によってグループは多少異なるでしょうが、それでいいんです。私はこんな風に分けました。

 

 

こうするとかなり見え方がスッキリとしますよね。

では次に、この3つのグループにそれぞれ名前をつけましょう。私の場合は、「心と体の喜び」「人生を豊かにする作用」「気軽さ」とつけました。グループ分けの時にどんな基準で分けたかを考えればすぐに名付けられるはずです。

ここまで作業的に淡々とやってきましたが、そろそろ主張が客観的に見えてきましたね。つまるところ、散歩のテーマで佐藤が書きたい内容は「心と体の喜び」「人生を豊かにする作用」「気軽さ」の3つの話題なんです。

そして、それぞれの話題で言いたい7つの要素がおさまっています。これで下準備が完了です。散歩について色々語りたい!と思っていたその“色々”を見えるようにすると、あとはそれを順番に説明するだけで頭の中にある全てを語り尽くせるようになるんです。

 

ステップ③「論理の型に当てはめながら文章を作成」

いよいよメイン、論理の型の登場です。まずは大枠をご覧ください。

 

 

論理の型は、導入、本体、結論で構成されています。このうちの本体は、さらに3つに細分化されていますよね。四角い箱一つひとつが段落ですので、合計で5つの段落になります。文章を図で捉える感覚を掴めると習得が早いです。導入の段落があり、本体の段落が3つあり、最後に結論の段落があります。

この型にまず行うのは、本体への話題の配置です。先程のブレインストーミングで3つのグループを作りましたね。それがそれぞれ話題です。

3つをどのような順番で並べたら話しやすいかを考えて、段落に入れていきます。私の場合はこんな感じになりました。

 

 

まず、散歩のもたらす身体的効果を知って欲しいから「心と体の喜び」で、次に、それだけでなく人とのつながりにも良い影響があると盛り上げて、最後に、しかも気軽だからすぐに始められるよと展開したいな、と考えました。

こんな風に、理由が説明できればその配置がその人の正解です。ここも個性が出ます。先に気軽さを説明して、心と体の喜びに展開していく方が書きやすいと思ったらもちろんそれで問題ありません。原因・結果の関係や、時系列など、話しやすいと思った道筋によって配置を行います。

 

話す順番を決めたら、本体の文章を書いていきます。ここでようやく作文です。本体では2つの留意点があります。

 

 

1つ目、段落の最初の一文は話題文といって、その段落の要約をする文章にします。本体の一段落目は「心と体の喜び」ですから、「まず、散歩は心と体が喜ぶものです」と始まります。この口火の切り方が、この段落では「散歩は心と体が喜ぶ」について語っていくという宣言になるんです。聞いている方もわかりやすいですよね。

次の段落に切り替わったら一文目は話題文ですから、「次に、人生を豊かにする作用についてお話ししましょう」とします。そうすると、段落の切り替わりが聴衆に伝わります。「心と体の話は終わりで、これから散歩が人生を豊かにする話をするのか」と分かった上で聞き進められます。聞く道筋を作ってあげるのが論理の力です。論理って、難しそうに思えて、構造が理解できるとシンプルなんです。

本体の留意点はもう一つ、それぞれの段落はブレインストーミングで出した言葉を中心に組み立てましょう。話題に対して7個の単語がグループになっていますよね。これらを全部使い切るように組み立てます。

理想は7単語を散りばめての7文です。このくらいがボリュームとしてもちょうど良いからです。

本体の第一段落では「足が第二の心臓と呼ばれているのをご存知でしょうか。交互に一定のリズムで、、、」などと書き進めました。ネタは事前に自分が用意してくれているので、1から考えるよりはるかに書くのがラクです。段落のテーマがあり、使うキーワードが決まっていますから自然と手が動きます。

7つの単語を使い切ったら、次の段落へいきます。段落の最初は要約、話題文で、そこからまた7つの単語を使って書いていく、これを繰り返して本体は完成です。本体が書けると、文量としてはもう全体の半分以上が書けてしまっています。

それも、本体はイコール主張の全てなので、あとは聞いている人、あるいは読んでいる人への配慮です。いきなり「まず、散歩は心と体が喜ぶものです」と始まったらびっくりしますよね。

ですので、導入の段落を作ります。プレゼンテーションや文章の書き出しはキャッチーさが大事です。興味を持ってこちらに集中してもらわねばなりませんから、引き付ける始まり方を意識します。具体的には、問いかけを使うのが効果的です。質問で注意を引く方法ですね。

とはいえ、「皆さん、散歩は好きですか?」とか「普段散歩をされている方は手を挙げてください」なんて始め方はN Gです。もうちょっとひねって考えましょう。

散歩の場合は、「皆さん、減って嬉しいもの、何があるでしょうか。体重、残業、喧嘩、いくつかありますが、私が一番減らしたいもの、それは、靴底です。散歩が大好きな私にとって、、、」と始めています。手前味噌ですが、数秒でユニークさを感じさせる一つの例になるはずです。このあと、かつての哲学者たちも散歩が好きだった話をして、現代においても重要だ、と流れを作っています。

コツとしては、広い話から徐々に焦点を絞っていくようにすると自然に展開していけます。

 

導入の段落では、最後の一文で、この文章全体で何を話すかを明示します。

 

 

ネタバレO Kです。物語ではありませんから、これから何を話すのかを伝えて、聴衆に聞く準備をしてもらいます。この後本体で話すのは、3つの話題についてですよね。

ですから、それを一文にまとめます。「今回は心身が鍛えられ、人生を豊かにする簡単な習慣である“散歩”についてお話しします。」でいいんです。この文で結べば、本体の一段落目「まず、散歩は心と体が喜ぶものです」にスムーズにつながります。

 

さて、もうほとんど出来上がりです。導入、本体までできましたから、最後に結論の段落を作ります。

 

 

ここでは新しい話題は出さずに本体の内容をおさらいします。ただ繰り返すのではなく、同じ表現を使わないように気をつけましょう。「心と体が喜ぶ」と本体で表現していたら「肉体と精神を育み」などと言い換えをして情報量を増やします。言い換えて全てをまとめたら、最後の文で終わりを伝えます。

プレゼンテーションの場合は、文章を読み終わった瞬間に迷わず拍手できるようにするためです。例えば、「靴底を減らして、日常の喜びを増やしてみませんか」と終わったらどうでしょうか。靴底は導入の段落に出た単語です。それを回収して提案で結んでいるので、すぐに終わりを理解できるはずです。最後が無事に締まれば、これにて作成完了です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。細かなルールが多くて大変そうだと思ったかもしれませんが、手順に沿って作業的に作文するだけで、あっという間に2,000文字くらいの論理的な文章が書けるようになります。聞き手にも話し手にも気持ちの良い綺麗な文章ですから、作文が好きになりますよ。

真っ白の紙から文章を書き始めるのはなかなかハードルが高いと思いますが、この方法なら、まず何を話そうかを決めて、テーマに対する自分の考えを整理して、型に当てはめるだけです。慣れるまで少し時間がかかりますが、何回か作ってみると自分のものになりますので、仕事でもプライベートでも何か文章を書くときに使ってみるのをおすすめします。

それから、論理が分かると周囲の人の話や文章の見え方が変わります。その証拠に、この記事を読んでから散歩のプレゼンテーション記事を読むと、構造が分かって段落やテクニックが手にとるように見えてきます。学習による成長を体感できる瞬間ですね。ぜひ、引き続き一緒に学んでいきましょう。

 

 

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こちらは動画でも解説してます!

 

 

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