説明資料とプレゼン資料の混同
クラウドソーシングサイトを運営する株式会社クラウドワークスのHPで資料を請求すると下図のようなイメージが連なったデータによるサービス紹介がもらえるようです。
このスライドでは発注方式が3つあり、それぞれの形式について細かな説明がありますね。
イラストも入って特徴も分かりやすく、箇条書きで要点を2文ずつにまとめているのもグッドです!
視覚的にはコーポレートカラーのブルーに絞っているのでうるささもありません。
こういった説明資料はお手本になります。
更に情報量が増えてくるとスライド形式ではなく出版物に変化します。
下図は日立の統合報告書(2021)の一部です。
統合報告書はステークホルダー向けに事業活動の全てを語るので、より詳細に書かれます。
画像は日立が何を原資に何を生み出すかを示した「価値創造プロセス」です。
リンク先で閲覧またはダウンロードができますが、膨大なデータ量ですので要注意です。
前置きが長くなりましたが、この説明資料や統合報告書はあくまでも読み物だとご理解いただけたと思います。
閲覧者が自分のペースでページをめくって、文章を目で追って理解していくメディアです。
なので、この説明資料を使ってプレゼンテーションを試みると大失敗するんです。
もう一度クラウドワークスの資料をご覧ください。
私だったら、これをスクリーンに映しながら説明はできません。
それぞれの形式について自分なりに説明しようとすれば書いてある文章から逸れてしまいます。
かといって、文章を朗読しようものなら目で読む聴衆の速さには敵いません。
プレゼン資料にするならこうします。
これなら余計な雑音が入らずに3つの形式についてイメージを補完しながら説明ができますね。
文字は読むためにあり、イラストはビジュアルを補うために使います。
当たり前の事実を太字にしてしまいしたが、いまだに説明資料で登壇してしまう人がいるんですよね、、、
そんなプレゼンテーションは聞いていられません。
聴衆の集中力を保てませんからね。
やがて飽きて資料をペラペラめくり始めます。
スマホを見始めます。
隣の同僚と雑談をしだします。
何も生産しない時間の到来です。
もしもお勤めの会社でそんな地獄を見ていたら、先輩のやり方を引き継ぐのではなく、本来のやり方に正してみてはいかがでしょうか?
楽な方へ流れるのは簡単ですが、会社を良い方向へ導く人材は評価されます。
変えたい方を、変わりたい方を、応援します!