目次
一度気になったら
気になるあのコの鼻の穴から猛々しい一本が顔を出していたとき、私には指摘できませんでした。
発言する度にあまりに大きく揺れるので、鼻の下で小さなターザンが振り子運動している幻覚が見えたほどです。
不意に「そうだよね?はじめくん」と話を振られたものの、ジャングルの冒険王に気を取られていた私は上手く返答できませんでした。
会話をしていても、何かノイズがあると内容が入ってきません。
悲しいかな、阻害要因の発信者はそれと気づかずにいます。
鼻の出入り口のエチケットであればトイレに行く際に気が付きますが、ノイズは外見の要素にとどまりません。
あなたが知らず知らずのうちに使っている口ぐせも、気になってしまうと話の内容よりもその雑音ばかりが気になってしまいます。
ということで、、、
今回は、講師 佐藤はじめが特に意識している「気になる口ぐせ」ワースト5を発表します!
【第5位「あのー、」】
話したい内容は頭にあるけれども、話し始めの言葉に迷うと出る言葉の代表格です。
「あのー、ディズニー映画で最も家族との絆を美しく表現しているのはですね、、、」といった具合に思考中の沈黙を嫌って出てしまうんですね。
私も油断すると言ってます、、、本能で口をついてしまう怖い言葉です。
【第4位「えーっと、」】
第5位と同じ用途です。
息を吐きながら長く「えぇーーーっと、意外にも人と動物との交流によって描かれています」のように使われます。
【第3位「要は、」】
この口ぐせがある方、要注意です。他人から嫌われます。
「つまり」も同じです。主導権を握って自分以外の口を開かせない話し方になる恐れがあります。
誰かの発言を遮って「要は、動物に育てられた人間の話でしょ?」なんて言ってしまったら興醒めですね。
【第2位「すごい」】
本来の意味は「程度がはなはだしい」なのですが、実際はすごくない場面で用いられる副詞です。
また、用法として不要な場面では、間を埋めるためにも使われます。テキストにすると違和感があるのですが、日常では使う人がすごく多いです。
「そうなんですよ。すごい、人間社会と遭遇した時に、すごく驚きながらも、自分をすごい育ててくれた、家族との間ですごく揺れ動くんです」
違和感がありますが、こんなふうに言う人結構いますよ。
【第1位「なんか」】
言葉が出ない!なんか出ないか、なんか言わなきゃ!と思った瞬間にもう音として外に出ている恐ろしい言葉です。
「すごい」と似ているのですが、「なんか」には響きの軽さがあるため、違和感として察知されやすい特徴があります。
「なんか、本当の自分の生きる場所を、なんか見つけるって言うのを、なんか描くのって、なんかターザンなんです」
一番使いたくないのに、これを言っている過去の自分の映像を見るとガックリきます、、、
職場や学校で誰かと話せば、この不要な言葉たちのどれかが使われているでしょう。
人のフリ見て我がフリを直し、関係性があればその口ぐせを指摘し合って高め合うのもなおよしですね!
もちろん、パブリックスピーキング道場でも指摘していますので、なんか気になる方は覗きに来てください。
すごくお待ちしています!