新語「パーパス」
ここ半年くらい前からブランディングや経営系のセミナーで耳にするようになってきました。
また広告代理店が新しい言葉を流行らせようとしているくらいに思っていたのですが、徐々話題になり、ここ数週間の間には新聞にも頻出しています。
流行語大賞の会社員版があれば、年間大賞は間違いないです。
最近は うっせぇわ!ってくらいよく聞きますからね。
パーパス。
言葉の意味は「存在意義」です。
企業が社会に対してどのような姿勢で事業を行っているのか、どのように貢献するのか、行動指針ともなる簡潔な文章です。
頻繁に例に出されるのはソニーのパーパスです。
分かりやすいですね。
創造力と技術力が強みで、人々が驚く商品を作るのを第一に考えます。
株主に「なぜそんなに研究設備に投資するのですか?」と聞かれたら、
「私たちのパーパスにおいて、優先順位が高いからです」と回答できます。
ヒューマンヘルスケアのエーザイは、医療の主役は患者とその家族であるべきとの思いを「ヒューマンヘルスケア」に込めています。
だから、製薬会社なのにエーザイ製薬ではないのですね。
薬を作るのは企業の視点です。
エーザイは、本当に作りたいのは患者とその家族の希望に満ちた毎日だと表現しています(エーザイHPより)
企業が自身を見つめて考えぬいた言葉だから、深みがありますね。
多くの企業がパーパスを発表していますので、気になる方は検索して見てください。
当記事では、あと3企業だけ紹介します。
住宅設備材のリクシル
「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」
保険の東京海上ホールディングス
「お客様と地域社会の”いざ”をお守りする」
食品のネスレ日本
「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」
どの会社のパーパスも事業内容だけでなく、考え方が伝わります。
なぜ存在しているかを端的に表していますね。
自分だけのパーパスを考えよう
さて、話を企業から個人に移します。
会社に存在理由があるように、個人が社会で活躍できるのにも理由があります。
あなたはなぜ今の仕事をして、どこを目指して、何をどのように行うのか。
突き詰めて考えると、自分が何者なのかが見えてくるはずです。
とはいえ、企業でさえパーパスを作成するのに数ヶ月あるいはそれ以上の時間を使いますから、すぐには整理できないと思います。
頭の片隅にパーパス探求の意識を置いておくと、そのうち閃くかもしれませんね。
ちなみに、佐藤はじめのパーパスは「話す力と書く力を鍛えて仕事をもっと楽しくする」です。
今パッと思いついたわけではなく、私は常にこのパーパスを念頭に置いて活動しています。
なので、HP上部で常に宣言しているわけです。