コラム

ダンスを観て、何を見るか

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真っ直ぐな青春

2017年公開の実話映画「チア★ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」をご存じでしょうか?

サブタイトルの示すとおりで、広瀬すずが演じる主人公が廃部寸前だったチアダンス部を全米大会で優勝するまでを描く汗と涙の記録です。

実は先月、この全米大会の予選、すなわち日本一を決める大会が千葉県の幕張メッセで行われていました。

映画では女子高校生にスポットが当てられていますが、中学生や大学生の部もあり、男子も混合で競い合います。

プログラムを見ると、全米制覇の福井商業高校チアリーダー部 JETS もエントリーしていました!

今回お仕事でたまたまご縁がありまして、ほんの2時間弱ですが地区大会を勝ち抜いた精鋭チームたちの演技を観てきましたので少しだけ感想を話します。

 

圧巻の3分間

部活動と侮るなかれ、動きのキレと振り付けの難易度はプロ顔負けです。
(実際にこの大会からダンサーの道を歩む参加者もいるのでしょう)

幕張メッセは海外のビッグアーティストを招聘しての音楽フェスを行う場所なだけに、ダンス特有の低音が強調されたテンポの速い曲がよく響きます。

ホール全体の視線を浴びるのは手練れの表現者でも面食らいそうですが、学生たちは縦横無尽にステージを駆け巡りながら細やかな動きを揃えていました。

観客席からは顔はほとんど認識できないのですが、それでも目と鼻の穴を大きく開けて自己主張する表情が伝わってくるほどのエネルギーで迫ってきました。

わずか3分程度の競技ですが、10名前後のメンバーが音楽に合わせて寸分違わぬ呼吸で動き、高速で展開していく姿は観客の視線を釘付けにします。

きっと、仲間とぶつかり、受験勉強とのバランスに葛藤し、時間を見つけては練習し、徐々に結束が高まり、演技に幅が生まれて、、、なんて勝手な物語を想像してしまいます。

このご時世なので円陣は禁止されているものの、終了後に皆が視線を合わせて表情が崩れるのを堪える姿を見たら、彼らの関係性は十分にわかります。

代わる代わる出てくるチームの集大成に思わず目頭が熱くなったのはきっと私だけではないはず。

打ち込んで得られる経験

学生生活に限らず、一つの何かに熱中するのは有意義です。

輝く姿の影には直向きに積み重ねてきた時間があります。

人々を感動させる高みを見ると改めて気付かされます。

大人な私たちも一花咲かせてみたいですね。

また、新しい何かを始めたくなる季節がきました。

 

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