コラム

出世だけが会社員の目指すべき道ですか?

住みたい街ナンバーワン「吉祥寺」、でも

ドラマ化するほど人気が出た漫画「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」は、吉祥寺にある不動産屋を舞台にしたヒューマンドラマです。

憧れの街に住みたい一心で訪れる若者に対して、「なんで吉祥寺がいいの?」と聞きながら本当の希望を探って、結果的にお客さんに合う別の街を紹介していきます。

夢を持って上京したのに出鼻を挫かれて嫌な顔をしますが、中野や蒲田、十条などを実際に歩きながら紹介されるうちに次第に表情が変わっていく場面が毎回の見どころです。

漫画好きや引越しを検討している方だけでなく、何かに行き詰まって人生の選択肢の少なさを窮屈に感じている人におすすめの作品です。

 

出世だけが会社員の目指すべき道ですか?

最近、地方で働く同僚からの言葉が反芻されて、この漫画を思い出したわけです。

「1,000人の会社も、本社の100人が全部決めてるよな」

こんな言葉を投げかけられ、まさしくその通りだなと思いました。

 

一般的な組織は2:6:2の法則によって、モーレツに頑張る2割と並に働く6割と怠惰なフリーライダー(タダ乗り)の2割に分けられます。

働きアリも食料を運んでくるのは頑張る2割と普通の6割で、残りの2割はサボっています。

この法則の不思議なところは、この働く側の8割を取り出して、別の場所で巣を作らせると、その8割の中でまた2:6:2の法則が機能して、2割の「働かないアリ」が出てくる事実です。

どんな採用や教育を施しても、組織にはモーレツとフツーとサボリが2:6:2で存在してしまいます。

1,000人の会社だったら200人が会社の中心で、その中の半分が意思決定側(管理職側)にいるので本社の100人が全部決める仕組みになります。

ただの皮肉で言ったセリフでしょうが言い得て妙です。

 

私が所属する部署には働きアリしかいません。

プレゼンテーションの力でここまでこられた自分を誇っていましたが、これからは仕事以外の自己実現も進めていかなければならないと感じています。

食料を運び続けるだけでなく、効率の良い運び方やアリジゴクの避け方なんかを伝えて色んな巣を活性化する立場の方がやりがいならぬアリがいがありそうだ。

スキルをつけて、組織の中で活躍する力を適度に発揮しつつ、個人でも戦えるのが今後の人生をより豊かにする条件になると見ています。

 

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