同じ単語を繰り返さない
大切なテクニックなのでこれからも繰り返し書くと思いますが、同じ単語を繰り返すのはやめましょう。
繰り返し使うと情報量が少なくなりますし、何より繰り返さないと話せない語彙が少ない人だと思われます。
それでも繰り返すと、、、
はい。
お気づきですよね。
「繰り返す」をこれだけ繰り返すと残念な文章になります。
極端な例を示しましたが、近い表現はビジネスの場面でも散見されます。
「昨年はコロナによって店舗の状況が悪化した状況なので、今年は大幅に商品の見直しが必要な状況です」
「状況」はとにかく多いです。
ぜひ注意して聞いてみてください。
意識してピックアップすると話の内容が入ってこなくなるほど使われていますから。
文字に起こせば気が付きますが、原稿を用意しないアドリブのプレゼンテーションでは出てしまうのです。
この会社員の流行語は簡単な言い換えや削除で処理できます。
「昨年はコロナによって店舗の状況売上が悪化した状況なので、今年は大幅に商品の見直しが必要な状況です」
無駄のない綺麗な流れになりました。
話し上手への道のりは、このような地道な言い換えの積み重ねです。
会話に困ったときに使える表現
同じ単語を使わない生活は難しいです。
特にテンポの早い日常会話では言葉への意識も弱まりますから、ついつい便利な感想を多用してしまいます。
例えば、「すごい」。
「このわさびすごい辛いけど、寿司はすごい美味しい!この店すごい来たかったから今日すごい嬉しいよ!」
気分が高揚したらこんな風に言ってしまうんですよね。
分かります。
「すごい」に心当たりがある方は意識して他の言葉に言い換えをしてみましょう。
おすすめは”身体にまつわる表現”です。
咄嗟に脳内の言葉の引き出しを探す場合に開きやすくなっていて、中身が豊富だからです。
- 舌を巻く
- 耳に障る
- 鳥肌が立つ
- 手を結ぶ
- 足が棒になる
- 頭が固い
- 顔が綻ぶ
など、慣用句や単に感情や生理現象を表す言葉まで幅広く種類があるので容易に言い換えられます。
「このわさび鼻にツンとくるけど、寿司はほっぺが落ちるほど美味しい!この店に来るのを首を長くして待ってたから今日は笑顔が止まらないよ!」
こんな感じです。
これで「すごい」がなくなります。
表現がくどかったら、そもそも「すごい」が強調の用途ではなくて単なる空白の穴埋めとして使用されている可能性があります。
「このわさび鼻にツンとくるけど、寿司はほっぺが落ちるほど美味しい!この店に来るのを首を長くして
待ってたから今日は笑顔が止まらないよ嬉しい!」
このくらいがちょうどいいですね。
日常会話やビジネスで言葉を考え続ければ伝えるスキルが成長します。
ほんの少し工夫するだけで印象が大きく変わりますから、まずはそれを実感しましょう!