プレゼン風の弊害
資格試験では学習の成果が合否や点数になって現れるから現在地が分かりやすいですが、プレゼンテーションの実力は自ら顧みるのが難しい。
ある程度のスキルを習得して人前で話す機会が増えれば賞賛の声で上達を実感できますが、初心者、またはこれから挑んでみようかと検討中の方は自分のレベルが分からないはずです。
訓練しようと頑張って会社や学校でプレゼンテーション風にパワーポイントを作り込んでも一向に変わりません。
「人前で話すのが苦手で、、」と枕詞を言い続けてしまいます。
スライドに出ている文字を読むのは、紙芝居と同じです。
子ども向けの娯楽ならいいのですが、ビジネスの現場ではあくびが出てしまいますね。
商品の魅力やこの会社と付き合うメリットをちゃんと伝えるためには、子供騙しではなく大人の文章構成力が必要です。
誰にも見られない場所で
そのための第一歩は、自分の実力の理解です。
実は、簡単な方法があります。
プレゼンテーションを紙芝居にせずにどの程度話せるのか、自室で誰もいない空間でやってみればいいんです。
あなたが最後に作ったパワーポイントの資料を引っ張り出して、表紙のまま最後まで話せるかどうか、挑戦してみましょう。
意外と言えません。
言葉に詰まります。
スライドに書かれている文章を読まないと成立しないのは、図や表、グラフをそれらしく並べてお茶を濁しているに過ぎません。
話して伝えられる内容に補足としてグラフがあるからパワーポイントは機能します。
ソフトがないと語れないなら、いずれマイクロソフトが開発する資料の朗読機能に仕事を奪われます。
コミュニケーションは人間に分がありますが、薄味の再生だけならコンピューターが上回りつつあります。
社会で活躍し続け、気高きビジネスピープルであり続けるためにプレゼンテーション能力を磨きます。
何度も言いますが、パワポではありません。
文章の書き方、人前での話し方です。
一緒に勉強しましょう!