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口下手な人でも30分話し続けられる裏ワザ!

目次

聞きやすい話は”話しやすい”

先日、お世話になっている方の勉強会にお招きいただきまして、30分ほどのプチ講演をしてきました。

 

キャリアの話を中心とした真面目なテーマでしたが、ユルく楽しくお伝えしました。

 

ご参加の皆さんは時折頷きながら良い距離感で聞いてくれて、居心地の良い時間でした。

 

チャンスがあればまたやりたい!

 

 

ユルく楽しくとはいえ、30分話すのには事前準備が不可欠です。

 

30分。

 

話すのが苦手な方にとっては、途方もなく長く感じますよね。

 

 

 

でも大丈夫です。

 

 

今回は佐藤が使っている長く話す王道のテクニックをご紹介します。

話す怖さが軽減されて、話すのが楽しくなりますよ。

 

そして、当然ながら長く話せるだけでなく分かりやすくて伝わる話し方です。

 

相手にとって聞きやすい、それでいて自らが話しやすい、まさに裏ワザと称しても大袈裟でないテクニックを伝授します。

 

「桃太郎」をちゃんと話すのは難しい

誰もが知っている童話「桃太郎」。

あなたは分かりやすく話せるでしょうか。

 

結末までをちゃんと話すのは意外と困難です。

 

 

むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。

〜中略〜

桃から生まれたので桃太郎と名付けました。

と、ここまではスラスラと出てくると思いますが、ここで一度止まってしまう方が多いと思います。

 

私たちはこの物語を”桃から生まれた人間の子”と印象づけているからですね。

 

生まれたあとは、老夫婦に育てられて、鬼退治を命ぜられて、きび団子をもらって旅に出て、犬・猿・雉にきび団子を分けて仲間にして、鬼ヶ島に行って鬼をこらしめて、財宝を取り戻して町が栄えました。

めでたしめでたし。

 

ストーリーは追えると思いますが、語りながら徐々に思い出せそうとするのであらすじ中心の語り口になります。

 

冒頭ではおばあさんが川で洗濯をしていると川上から、、、と丁寧に説明できるのに、途中から駆け足になってしまう姿が想像できますよね。

 

 

大抵の物語が、どこか印象的な一箇所がクローズアップされてその部分のみ詳しく説明がなされて、その他は雑にされがちです。

 

浦島太郎では、玉手箱を選び、開ける場面、赤ずきんでは、狼が姿を現す前の会話です。

 

とりあえずで話し始めると物語はアンバランスになり、聞く側には分かりにくくなります。

 

これが話が苦手な人が陥るパターンです。

 

 

途中で「えーーーっと」と思い出す口グセが出る自覚がある方は要注意です。

 

話し手が迷子になっているとき、聞き手は雪山で遭難して凍えています。

 

「桃太郎」を論理的に話す

もったいぶってすみません。

 

桃太郎を聞きやすく話すには、冒頭の場面の後に、物語の要約を入れます。

 

むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。

〜中略〜

桃から生まれたので桃太郎と名付けました。

この物語は、老夫婦の愛を一心に受けて育った青年が旅に出て、道中に数々の仲間と絆を結び、協力して強敵に挑んでいく冒険譚です。

 

この一文が入ると分かりやすくなりますよね。

 

聞いている側は展開を楽しみにできますし、話す側は骨組みを常に頭に置きながら進めていけます。

 

 

「桃太郎の物語にはそんな一文はないだろうが!」とツッコミが入りそうなのでお答えします。

 

 

実は、代わりのものがあるんです↓


※ポプラ社(出版社)より引用

 

絵本の表紙です。

 

物語の内容を本を開く前に伝えています。

桃マーク入りの鎧武装した青年と宝を持つ動物が満足気に同じ方向に進む姿はあらすじと結末までをも説明しています。

もしもイラストがない世界で、読者に詳しく想起させるなら文章の力が必要です。

 


※ブティック社(出版社)より引用

 

浦島太郎も玉手箱を手に持って着飾った女性たちに見送られていますね。

 


※永岡書店(出版社)より引用

 

赤ずきんを見ている狼は舌を出して空腹なのが分かります。

 

 

これらの絵を見せながら、あらすじを説明するのは誰でもできます。
(パワポを読み上げるプレゼンが誰でもできるのと同じ)

 

ただそれは、子どもが眠りについてしまう平面的な読み聞かせでしかありません

 

桃太郎を知らない人に挿絵なしで物語を伝えるには、文章で導いて相手に理解させる話術が必要です。

 

 

「桃から生まれた桃太郎は老夫婦のもとでたくましく育っていきました」

「旅に出た桃太郎に最初に出会ったのは犬でした」

「鬼ヶ島に着いた桃太郎は仲間達と協力して鬼に立ち向かいます」

 

物語の骨組みを最初に言ってしまえば、そこから進めていくだけなので、言葉に詰まりにくくなります。

 

加えて、場面ごとに描写していくのでバランスが取りやすく聞く側も戸惑いません。

 

物語を一文で要約するだけで、その後の文章の美しさが飛躍的に向上します。

 

 

よければ、浦島太郎か赤ずきんを一文で要約してみてください。

 

コツが掴めるはずです。

 

30分話せる未来が見えてくることでしょう。

 

 

そうして話す力を手に入れたあなたは、無事に描いたキャリアを完遂するのでした。

 

 

 

めでたしめでたし。

 

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