コラム

安定しても、安心しない

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「公務員といえば安定」

民間企業のように倒産やリストラがないのは魅力です。

かつて、私の同僚だった若手の何人かも公務員試験に合格して会社を辞めていきました。

 

佐藤家は両親が公務員でしたから、幼少期には身近に公務員の姿を見てきました。

当時は当たり前に受け入れていましたが、毎日19時に帰宅する生活は市役所勤務ならではだったのですね。

自分が社会に出てから知りました。

規則正しい生活に、雇用の安定、収入の波が少ないキャリア、終の住処のつもりで地元に住宅も購入できます(転居を伴う転勤なし)。

大きなメリットがいくつもありますね。

 

今、そんな公務員を志望する就活生が増えているようです。
就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートによると、安定志向が高まって公務員を目指す割合が高くなっています。

リクルート調査報告リンク

 

公務員が一概に安定しているかはさておき、将来を憂いている若者が増えているのは確かなのでしょう。

あなたが本当に求めている価値はなにか

母体の大きな団体にいればいるほどに安心できますよね。

 

安定度の高い組織から並べていく下記のようになります。

公務員 > 大企業 > 中堅企業 > ベンチャー企業 > フリーランス

国、従業員数や売上が多い企業、途上の企業、チャレンジャー企業、個人事業主、、、右にいくにつれて組織が心許なくなります。

 

私は大企業と中堅企業の間くらいの会社に勤めているので、安定志向の社員が多いのを感じます。

中途入社で入ってきた人が最初の挨拶で「この会社に入れたからもう安心です」と思わず言ってしまうほどの包容力がある会社です。

 

潰れる可能性が少しでも低い組織、なるべく将来を波風立てずに生きていきたい方は、公務員や大企業がおすすめです。

個人的には国や大企業の将来に悲観的ですが、現時点での安定性は評判のとおり比較的高いと思います。

 

ただ、大きな組織は安定を求めて働いている人が多いのも知っておいてほしいです。

保守的な思想が合わず、安定を停滞と捉えてベンチャーやフリーランスに転職する人たちも一定数います。

 

もし一人で働いていれば、自分の権限でパソコンをMacBookにできますが、会社員は指定される場合がほとんどです。

Macに変えたくても、「リース機械がWindowsだから」「みんなが使いやすいやつがいいから」「エクセルはWindowsが適しているから」と意思決定に横槍が入って動けないのです。

 

先日、霞ヶ関でファクスがやめられないとがニュースになっていました。

使い慣れたベテランから反対が殺到したようです。

河野氏要請の省庁ファクス全廃 反論殺到で断念リンク

 

調べるまでもありませんが、ベンチャー企業でファクスを使う会社はありません。

なぜなら、そんな時代遅れの機器に依存している会社だと知れたらコーポレートイメージに傷がつくからです。

みんなといれば安全ですが、少数の中で頑張れば精鋭になれるのを示しています。

 

どんな風に働きたいかがイメージできれば新卒就職も中途転職もミスマッチが減りますね。

 

 

これから生き残るビジネスパーソンは

公務員になってファクスを手放せなくなったり、大企業で安心したりしている方は黄色信号です。

安全圏のつもりでも、誰も将来は保証してくれません。

 

現在地に甘んじないで能力を磨く人、または変化の早い業界で経験を積んでいく人が生き残っていくでしょう。

何かしらの強みがある人が、その人ならではの価値を提供できて世の中から必要とされます。

 

だから、多くのビジネスパーソンは学びます。

 

 

安定志向だけでなく、成長志向が必要です。

何を学ぼうか迷っている方はご相談ください。

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