最も時間をかけているのは資料作成
昨年行われたIT企業の調査によると、最も時間をかけている業務第一位は”資料作成”だそうです。
「最も時間をかけている第一位」という表現に気持ち悪さがありますが、これは営業職400名に対して「あなたが最も時間をかけている仕事はなんですか?」と聞いて「最も時間をかけているのは資料作成だ」と答えた割合が一番多かったとのを示しています。
たかが400名への調査ですから、これが全てではありません。
ただ、こんなプレスリリースが出てしまうのは大問題です。
営業の仕事が「交渉し成約を掴む狩人」から「パワポ職人」になるのを歓迎する会社があるわけですからね。
この調査とプレスリリースを出しているIT企業は、平たくいえばパワポ作りの支援をしています。
こんな商売が日本にはあるんです。
もしや、、、と疑念が生まれたのでグーグルで「パワポ 外注」と検索したら、案の定とんでもない数がヒットしました。
一枚あたり5,000円だとか、おすすめパワポデザイン業者ランキングだとか、代行依頼時の注意点だとかが事細かく載っています。
日本の会社員にとってパワポとは、お金を払ってでも磨き上げたい重要業務だと証明していますね。
営業力を伸ばすなら
綺麗なパワポを作れば競合に勝てると、本当にそう思うのでしょうか。
資料を作る時間が多いなら、不要な資料をなくそう!と私は伝えたい。
パワポがないと商談できないなら、残念ながらその方は営業職風の仕事をしているに過ぎません。
営業は売るためにどうするかを考える仕事なので、他者に働きかけない業務を増やす愚策は取らないはずです。
安易に資料作成に時間を割く人は、仮に資料作りを外注したとしても空いた時間にまた別の資料を作るだけです。
営業力を伸ばしたいなら、話す力と書く力を育てましょう。
誰かが作った資料で勝負するよりも、相手を見ながら考え抜いた言葉をぶつけた方が響きます。
パワポ資料が力を持つのであれば、一番営業成績の良い社員はパンフレットですからね。
整った絵を広げて紙芝居するのは楽ですが、成長と成果のために賢い選択を広めていきたい。