”子どもたちの憧れ”に弱点
本文は先日、プロスポーツ選手とのトークイベントを開催してきました。
舞台は小学校の体育館で、総合学習の1コマを頂戴して実施しました。
公立の学校は民間企業に対して役所対応だと思われがちですが、勘所をおさえれば意外と柔軟に企画に応じてくれます。
選手とコーチ、マネージャーの計3人に、私が運営や体づくりなどの話を訊いて、その後に児童からの質問タイムといった構成で行いました。
フィールドを駆け回る引き締まった身体と、自信に満ちた表情はやはりカッコいい!
絵になりますね。
加えて、この手のイベントに参加するのは甘いマスクの選手ですから、サッカーに馴染みがない子たちも惹きつけられます。
あまりに完璧な男だったので、私はマイクを投げつけたい気分でした。
台本通りに順調に進行していましたが、質問タイムに移行したときに事件が起きました。
毎日早起きをすると話していた選手が「早起きのコツは何ですか?」と聞かれて困ってしまったんです。
「え、、、これまでずっと何もしなくても普通に目覚まし時計のなる前に起きてきたし、特にコツなんてないけど、、、」
ばつが悪くなったので、慌ててフォローしました。
「羨ましいです!自然に起きられるのは何でなんですかね?私は普段仕事が遅いからか、少しでも長く寝ていたいと思ってしまいます」
「あ!そういえば、私はいつも10時前には眠るようにしています。」
「早いですね!早起きのコツって、もしかして早寝のルールなんじゃないですか?」
「たしかにそうですね!」
文字にすると間抜けですが、こんなやりとりがコーナー中に何回かありました。
「もっとディフェンス力を鍛えた方がいいんじゃないですか?」と口に出すのを必死に堪えたほどです。(選手はディフェンダー)
受け答えに困ったら自問自答
予想していない質問をされて困った経験は、プロ選手でなくてもあるかもしれません。
上手く答えられないときは、自分の行動に対して「なんでだろう」と問いかけてみると素早く回答を引き出せます。
目覚ましがなくても早起きできるの なんでだろう
試合の後半、バテずに走れるの なんでだろう
色々あるのにこのポジション選んだの なんでだろう
といった具合です。
「なんでだろう」を唱えると、脳内の各フォルダに自動でアクセスして検索してくれます。
この6文字で芸人が一世風靡できたのは、フレーズに力があるからです。
最後まで間抜けな調子になってしまいましたが、結果として、イベントは大成功でした。
忙しい12月を余計にハードにしてしまったのに、またやりたいと思うのは、なんでだろう。