次世代の胃袋のために
東京の八重洲で、食の未来に出会えるイベントが開催されています。
Beeat!!八重洲(ビートヤエス)では、資源と健康が持続するようにと編み出された最新フードを食べられます。
茶色いご飯は大豆で作られていて、薬膳カレーをかけて食べます。
米の形をした豆ではなく、食感や風味も白飯に近いのでカレールーを纏えば違和感なく食べられる美味しさです。
左下は中華の鳥料理代表、油淋鶏(ユーリンチー)です。
こちらは肉の代わりに大豆由来の加工食品が使われています。
見た目は肉、ほぐれる繊維や歯ごたえも肉、残念ながら香りの肉々しさこそありませんが、甘辛醤油ダレとの相性は抜群で食指が止まりません。
”なんちゃって”ではなく、従来親しまれてきた食文化をベースにして生まれた新しい食べ物として提案されています。
言わずもがな、動物食から植物食(プラントベース)に置き換わるのはCO2排出量削減、ヴィーガンやベジタリアンなどの多様な価値観への対応によるものですが、それだけではありません。
タンパク質や食物繊維が豊富で脂質とカロリーは抑えるので、近年のダイエットブームに終止符を打つ救世主になりえます。
さらにはグルテンフリー(小麦なし)で、骨がないからフードロスもないと注目どころが満載ですね。
未来の地球環境のためにも、数年先の体のためにも貢献する選択肢だと理解しました。
多くの人がまだ注目していないテーマだからこそ
悲しいかな、このイベントに行った土曜の昼間はがらんどうの有様でした。
個人としては非常に有益な催しだったのですが、まだまだ世間の関心は薄いようです。
場所柄(ビジネス街)かなとも想像したのですが、下のコーヒー屋の例から考えると、そうでもないみたいです。
こちらは表参道のカフェ『imperfect』のラテです。
世界の環境・人権問題を解決すべく植樹やフェアトレードを支援する一杯が味わえます。
添えられているのはナッツのペーストで、途中で味が変えられます。
ビフォーもアフターも唯一無二の個性が光る美しい味です。
ただ、日曜のティータイムに行列するほど盛り上がっているのは隣店のラルフズコーヒーでした。
やはり現時点では、大衆の足が向くのはInstagramで輝く店です。
それはそれで全く問題はないのですが、ここまで読んでくださった方は大豆フードやサステナブルなコーヒーに多少なりとも興味を持ってくれたのではないでしょうか?
埋もれているが価値のある情報ですから、かつてない角度で心をくすぐります。
自らの行動を振り返ったとき、他人と違う選択をする場面があったらチャンスです。
良いネタになります。
パブリックスピーキング道場では、毎週課題として文章を作成してもらっています。
添削をしていてときめくのは、その人らしいエピソードや表現が出てくる箇所です。
直近でときめいたプレゼンテーションがありますので、こちらで共有します。
11月生の山田莉里さん、初回の発表です。
少々緊張気味ですが、文章や表現に良い個性があり今後の飛躍を感じさせます。
積極的に学ぶ姿勢もあるので成長も早いです。
講座の雰囲気も伝わると思いますので、ぜひご覧ください。