コラム

『世界一楽しい決算書の読み方』 のおすすめの仕方

 

この記事では、他人に何かをおすすめするときの論理が学べます。効果的に無駄なく話すにはどうしたらいいか、実際に本をおすすめしながら、後から手法を解説します!

 

話題の本は評判以上!

とても良い本に出会ったので、今回はその紹介です。ただシンプルに紹介をしても良いのですが、せっかくですので、おすすめするときはポイントを3点に絞った方がいいですよ!という話も一緒にします。

誰かに何かを紹介する場面って結構ありますよね?

絶対に泣ける映画とか、このあいだ食べてとんでもなく美味しかったレストランとか、最近オンライン英会話に感動したとか、そんな話をして、「それ!いいね!」って言ってくれたら嬉しいですよね。そんなときに使えるテクニックです。

今回、私がおすすめしたいのはこの本です。

会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方 [ 大手町のランダムウォーカー ]

「世界一楽しい決算書の読み方」

決算書がテーマなので、経理畑の方や経営者以外はスルーしてしまいそうですが、全てのビジネスピープルのためになる良書でしたので、3つの角度からご紹介します。

まずは、この本を読むと儲かる仕組みが分かるんです。いろんな会社の決算書を分かりやすく図解して、儲けを生むカラクリを教えてくれます。

例えば、自動車メーカーって車を生産して販売してその代金が売上になって原価差が利益になる、と思いますよね。

ところが日産の損益計算書を見ると、儲けは「自動車ローンの金利」の方が多いのです。つまり、日産は金融で収益を上げている会社だと分かります。身近な企業での実例だから発見がありますし、企業が生き残りのために仕掛けてきた工夫はビジネスのヒントになりますよね。

誰かに言いたくなる面白話でありながら、決算書を読み解き、活用するスキルがついてしまうお得な一冊です。

読み進めていくうちに「そういえばうちの会社ってどうなんだろう?」と自社の決算書を調べてしまいたくなります。私も我慢できずに会社のホームページを見ながら読んでました。数字って、企業の本質に踏み込めますから、就職や転職、事業を始めるときの参考になります。経理の人だけ決算書を味わえるなんてズルい!と思いませんか?

 

次に、ボリュームがありながらも、すぐ読み終わるのもこの本のグッドポイントです。

賢い人の知恵の塊に触れるのは価値があるとは分かっていても、読書の時間を確保するのは簡単じゃないですよね。その点もこの本は押さえています。特段薄い本でもありませんが、クイズ形式で会話文もあってハイテンポに展開するので2時間もあれば一冊読み終わってしまいます。

手に取って1ページ目をめくる気が起きれば、もう止まりませんから、2時間のテレビドラマ以上の有意義な余暇を保証します。誤解のないように補足すると、決して内容が薄いから短時間で読み終えるわけではありません。

「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3大財務諸表に絞り、それぞれの実例をクイズにして、即座に解答が得られるから、止まるきっかけがなく読み進めてしまうのです。言うなれば、小説や漫画のようにストレスなく指が動くビジネス書です。

 

それだけじゃありません。3つ目のポイントですが、この本、一回読んで終わりじゃないんです。

せっかくお小遣いをやりくりして本を買ったのに2時間で終わってしまうのは少し寂しいなと思った方もいらっしゃいますよね。同感です。読み終わりそうになりながらもう終わりかとガッカリしそうになったのですが、それも著者の手のひらの上でした。

なんと、本に書いてあるクイズが終わっても、Twitter公式アカウントで毎週新しいクイズができるのです。Instagramでは用語解説の辞書アカウントもあり、囲い込みも万全です。本はあくまで入り口でした。

本を売りたい欲よりも、知識を共有したいという著者の善意の歩み寄りを感じます。いや、そう思わせてつい人に紹介したくなる販売戦略かも。いずれにせよ、読者をファンにして釘付けにする構造を作り上げています。

 

とにかく、良い本です!

この話、私のメルマガにも書いたのですが、早速ポチッとしたと連絡をいただきました!本と私は何の関係もありませんので私が得をするわけではないのですが、感動をお裾分けできたようで嬉しいです。あなたにも、この本の魅力が伝わりましたでしょうか?

 

話す内容は3つに絞ろう!

今回はこの本の素晴らしさを伝えたかったのですが、加えて”論点を3つに絞る有効性”についての解説する記事でもあります。

改めて、こちらの本のポイントを整理してみましょう。

①儲かる仕組みが分かる

②すぐ読み終わる

③継続して学べる仕組み

この3点ですね。

 

これ、たまたま3つになったのではなく、意図しています。2点では少なく、4点では多いからです。

これらの特徴、例えば①と③が当てはまる本はたくさんあります。経済を学ぶ、辞典のような本であればそうですね。ですがそれでは気軽には読めません。

②と③の要素があって、すぐ読み終わって継続して学べる仕組みがあっても、そもそものテーマが有益だと感じられなければ手に取らないですよね。

3つの特徴があるから作用しているからその本でなければならない良さが伝わります。

 

牛丼の吉野家は「うまい、やすい、はやい」のキャッチコピーで競合に勝るメリットを訴求しました。言わずもがな、3つあるから確固たる地位を築けたのです。

4つあったら人は覚えられません。「うまい、やすい、はやい、かるい」だったら本来の価値がブレるように感じませんか?(牛丼が重いか軽いかは別として)記憶に残りにくくなります。

 

「世界一楽しい楽しい決算書の読み方」は3点以外にも、たくさんいいところはあります。

・イラストがかわいい

・章の終わりのTipsがタメになる

・アマゾンでベストセラー

などの個性や偉業に富んだ本です。

 

ですが、あれもこれも言われたら結局伝わりません。アイデンティティたる価値を3つにまとめれば相手の心に響き、印象に残る話し方になります。

話が上手い人、文章が美しい人には、理由があります。

 

経営が順調な企業にも、成功し続ける戦略があります。

また一緒に知識投資をしていきましょう!

 

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こちらは動画でも解説してます!

 

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