プレゼンテーションを学んで育むのは
「プレゼンテーション」
このカタカナ8文字からは上図のようなイメージを持たれる方が多いと思います。
スクリーンの前に立ち、聴衆へ向けて語りかける姿です。
この写真はスマートフォンの新機種を紹介しているように見えますね。
「当社から来月発売する機種は、カメラに独自性があるんです」なんて言ってそうです。
聴衆は見えませんが、大勢が彼を見ているか、あるいはカメラで撮影してレンズの向こうの無数の人々を見ているかでしょう。
このような機会に恵まれたときにプレゼンテーション能力が力を発揮するのは言うまでもありませんが、ここだけではありません。
こちらは目の前にいる数人に対して、カジュアルに何かを説明しています。
表やグラフを貼り付けたホワイトボードがありますし、周囲はパソコンを叩いたり書類を持ったりしていますので、こちらもビジネスですね。
仮に、先ほどと同じくスマートフォンの話題にしましょう。
「チームメンバー全員に最新スマホを渡して、インスタのレベルを上げたい。コスト面は、、、」と話しているとします。
対象に向けてスマホをおすすめする点で、最初の写真と同じですよね。
規模が小さくなり、緊張感は減っていますが求められるスキルのベクトルは同じです。
ではこれは??
スーツ姿の男女が会話しています。
女性が話して、男性が聞いている瞬間を切り取った一枚です。
これも同じテーマだとこんな感じです。
「今度出るスマホ、カメラがめっちゃ良いらしいですよ!」
先ほどの会議よりも更にラフになりますね。
ただ、対象がいて、伝えたいメッセージがあって、それを言葉にするのは、前の2枚と変わりません。
違いは、聴衆の人数と話す量です。
二人の会話ならすぐに相手が反応してくれますし、数人の会議ならしばらく話した後に誰かから意見が出るでしょう。
スマートフォンの発表なら決められた時間は一人で話し続けなければなりません。
人数・量ともに少ない方が簡単です。
スポットライトが自分に当たり、聴衆が暗がりの中にいてはどんな表情をしているか分かりにくいですし、新機種の利点を10分語るのはと知識と準備が必要です。
より的確に伝えるにはどうすればいいのか。
伝えたいメッセージを相手に届けるにはどんな投げ方をすればいいのか。
これを身につけるのがプレゼンテーションです。
だから奥が深い。
パブリックスピーキング道場が級制度を設けているのは、いきなりスマホの発表会はハードルが高すぎるからです。
まずは文字数の少ない舞台で着実に力をつけて、投げられる肩を作っていきます。
加えて言うと、投げられる人は捕れる人でもあります。
相手の投げ方を分析できるから、意図を汲み取りやすいんです。
あなたの周りいる「話が上手い人※」は、いわゆる“空気が読める人”のはずです。
※「よく喋る人」ではなくちゃんと伝えられる人
そして、話し上手で場に適した対応が理解できる人を、コミュニケーション能力がある、と私たちは評価します。
コミュニケーション能力を上げたい
どうやって? →プレゼンテーションを鍛える
どうやって? →難易度の低い短い文章から徐々にレベルを上げていく
といったロジックです。
突き詰めると、人にメッセージを伝えてその反応を得る行為は、プレゼンテーションであり、コミュニケーションでもあります。
人間の人間たる力を磨くために勉強していくわけです。