話す力と書く力を鍛えて仕事をもっと楽しく

プレゼンテーションはコミュニケーション

文章を見直すポイント

2回の見直し

このブログは書き終わってから2回見直すようにしています。

直後にまずチェックして、一度別の作業を挟んでから再度確認します。

冷静になってから見ると客観的に見られるからです。

それでも誤字脱字がたまに残ってしまうのは恥ずかしいですが、この見直しには表記ミス発見以外にも意味があります。

 

あなたも大事な資料やメール、ブログなどで文章を書く機会があるはずです。

完成と判断する前に、気をつけると良いポイントをシェアしますのでぜひご活用ください。

 

主語の I を消そう

意識しないで書くと、主語が「私」になりがちです。

「私」が書いているのだから、「私」が主語で当然でしょ。

と思われるかもしれませんが、主語が一人称ですと主張が弱くなります。

話者の主観になってしまいますからね。

 

ですので、ビジネスの場面や提案を述べる場面には不向きです。

 

例えば、

「会社員は時間を作って勉強した方がいいと思います」

この文には「私」は出てきませんが、「思います」の動作主は「私」なので文頭に(私は)が隠れています。

読む側は、あくまで個人の感想として受け取ります。

 

言い換えるとこうなります。

 

「会社員は時間を作って勉強すべきです」

 

後半の微妙な違いしかありませんが、これで主語が変わっているのです。

 

英語にすると明快です。

前者は I think that ...と始まりますが、後者は Office workers have to study...と会社員が主語に変わります。

日本語は主語が省略される機会が多いので、俯瞰した文章にするためには文末を意識します。

私が思う のではなく事実 として強く述べられているかどうか、書きながら考えましょう。

 

主張の後には「なぜなら〜だから」と理由が続くパターンが多いですが、前者では個人の考え方の説明となり、後者では事実の証明となります。

主語は論理構造のカギを握っているのです。

 

語尾に「思います」をつけると、「私が思っているだけ」と逃げ道ができますし、相手を刺激しませんから無難にやり過ごせるでしょう。

ですが同時に、相手の興味を引くチャンスを放棄しています。

文章を振り返ったとき「私」や「思います」があったら言い切る表現に変えるのを検討しましょう。

 

特に、ビジネスで事実を語るなら、主語は I 以外を選ぶべきです。

明日からすぐに使えます!